【Core i7-8086K】ベンチマーク比較【Core i7-8700K】

2018年9月30日

現在第8世代Core i7シリーズのトップに位置している、最大5.00GHz駆動のCPUであるCore i7-8086K。
今回の記事では売れ筋ランキングの上位を長い間譲らない、Core i7-8700Kとの性能を比較します。

CPU仕様比較

Core i7-8086K 公式ページ Core i7-8700K 公式ページ

Core i7-8086Kは「Intel 8086」の発表40周年を記念して、2018年6月8日に発売されたCPUです。

Core i7-8086KとCore i7-8700Kの主な違いは「ベースクロック」と「ブーストクロック」にあります。
Core i7-8086Kではそれぞれ0.30GHz / 0.10GHz高く、数値は僅かながら優れていると言えます。

項目 Core i7-8086K Core i7-8700K
コア / スレッド 6 / 12
ベースクロック 4.00 GHz 3.70 GHz
ブーストクロック 5.00 GHz 4.70 GHz
アンロック 対応
キャッシュ 12MB
対応メモリ DDR4-2666(2ch)
GPU 内蔵
CPUクーラー ×
TDP 95W

価格比較

Amazon.co.jpで双方を比較すると、記事作成時点での価格差は「約5,000円」です。
注意点としては「どちらもCPUクーラーが付属しない」ため、別途用意する必要があります。

Core i7-8086K

Core i7-8700K

ベンチマーク比較

一般アプリ

Core i7-8700Kを基準としたときの「各CPU」の対比率です。
また各ベンチマークは、参考元のうちよく使用されるソフトの結果を参照しています。

ベンチマーク Core i7-8086K Core i7-8700K Ryzen 7 2700X
Cinebench R15(Single) 102.44% 100.00% 86.34%
Cinebench R15(Multi) 97.06% 100.00% 125.49%
7-Zip(結合) 98.09% 100.00% 119.03%
7-Zip(圧縮) 97.51% 100.00% 99.01%
7-Zip(解凍) 98.68% 100.00% 139.04%
HandBrake H264(LQ) 97.00% 100.00% 95.37%
HandBrake H264(HQ) 102.15% 100.00% 100.00%
HandBrake H264(4K) 99.12% 100.00% 82.26%
GeekBench 4(Single) 102.56% 100.00% 81.59%
GeekBench 4(Multi) 97.38% 100.00% 102.65%
PCMark 8 101.41% 100.00% 96.94%
平均 99.40% 100.00% 102.52%

参考元:AnandTech

ゲーム

Core i7-8700Kに対する「Core i7-8086K」の増減率です。
ちなみに一般アプリで存在していた「Ryzen 7 2700X」は、ゲームベンチではデータがありません。

そのためRyzen 7 2700Xのベンチマークについては、下の記事を参考にして下さい。

Core i7-9700Kベンチマーク比較

ゲームタイトル 対比率 増減率
Civilization 6 99.59% -0.41%
Shadow of Mordor 100.02% +0.02%
Rise of the Tomb Raider 100.96% +0.96%
Rocket League 100.94% +0.94%
Grand Theft Auto V 100.42% +0.42%
平均 100.39% +0.39%

参考元:AnandTech

ゲームタイトル 対比率 増減率
Far Cry 5 101.64% +1.64%
Overwatch 103.28% +3.28%
PUBG 100.21% +0.21%
Shadow of War 100.00% -
Wildlands 101.91% 1.91%
FF XIVベンチ 101.23% +1.23%
Project CARS 2 100.20% +0.20%
平均 101.21% +1.21%

参考元:4gamer.net

まとめ

ベンチマークの結果を見ると、Core i7-8086Kが持つスペック上の優位は誤差のレベル。
ゲームではCore i7-8700Kを上回りますが、一般アプリでは下回っている項目もあります。

また同価格帯には「Ryzen 7 2700X」も存在しており、一般アプリの平均ではこちらにも及ばず。
そのためコストパフォーマンスにおいて、Core i7-8086KはオススメしにくいCPUと言えそうです。

  • Core i7-8086Kは、Core i7-8700Kよりも動作クロックが高い
  • Core i7-8086Kはそのクロックを、Core i7-8700Kと同じTDPで実現している
  • ゲーム用途に限れば、Core i7-8086KはCore i7-8700Kをまず上回る
  • 一般アプリでは、Core i7-8086KがCore i7-8700Kを下回ることがある
  • ゲームにおいても、Core i7-8086Kの増減率は平均で+1.21%に留まる
  • 一般アプリ用途に限れば、約1万円安いRyzen 7 2700Xにすら及ばない

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