2020年秋に発売されたiPhone 12シリーズの中で、最上位となる6.7インチ有機EL搭載のiPhone 12 Pro Max。
今回の記事ではこの「iPhone 12 Pro Max」の性能を、AnTuTuなどのベンチマークソフトで比較解説します。
iPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 Proの違い
iPhone 12 Pro MaxとiPhone 12 Proの違いは、主に「画面サイズ」と「駆動時間」の2つです。
前者のほうがより大きいため見やすい反面、人によっては大きすぎるという印象を持つこともあるでしょう。
仕様の違い | iPhone 12 Pro Max | iPhone 12 Pro | 差違 |
---|---|---|---|
幅 | 78.1mm | 71.5mm | +6.6mm |
高さ | 160.8mm | 146.7mm | +14.1mm |
厚み | 7.4mm | 7.4mm | ±0 |
重量 | 226g | 187g | +39g |
画面サイズ | 6.7インチ | 6.1インチ | +0.6インチ |
解像度 | 1284×2778 (458ppi) | 1170×2532 (460ppi) | +20.41% |
ビデオ再生 | 最大20時間 | 最大17時間 | +3時間 |
ビデオ再生(ストリーミング) | 最大12時間 | 最大11時間 | +1時間 |
オーディオ再生 | 最大80時間 | 最大65時間 | +15時間 |
iPhoneシリーズのベンチマーク傾向
これまでのベンチマークを計測してきた経験上、iPhoneシリーズは計測するほど性能が低下します。
おそらく熱による影響だとは思うのですが、1度目より2度目、2度目より3度目と、後者の数値が上回ることはまずありません。
そのためこの記事ではベンチマークのたびにiPhoneを休め、何度か計測したうちの最大値を掲載しています。
また実使用に準じるため冷却ファンなどのアクセサリは使わず、室温20℃程度の環境下を利用しています。
ちなみに検証に使用した端末は、ストレージ容量128GBの「iPhone 12 Pro Max(MGCX3J/A)」です。
ベンチマーク結果一覧
AnTuTuベンチマーク
毎回測定するベンチマークアプリの中で、最も最大値と最小値の幅が大きいAnTuTuベンチマークです。
今回は総合スコアを比較すると、最大値が「648734」で最小値が「577653」という結果となりました。
増減率は総合スコアが「+12%」で、GPUを見ると「+19%」の差が生まれています。
スコアの幅 | 最大値 | 最小値 | 増減率 |
---|---|---|---|
総合 | 648734 | 577653 | +12% |
CPU | 185208 | 160863 | +15% |
GPU | 262125 | 220971 | +19% |
MEM | 105752 | 102994 | +3% |
UX | 95649 | 92825 | +3% |
スコア最大値時の各項目詳細
AnTuTuベンチマーク | 数値 |
---|---|
CPU Mathematical Operations | 50800 |
CPU Common Algorithms | 42442 |
CPU Multi-Core | 91966 |
Terracotta - Metal | 97365 |
Coastline - Metal | 101417 |
Refinery - OpenGL ES3.1 | 63343 |
RAM Access | 39956 |
ROM APP IO | 17046 |
ROM Sequential Read | 22614 |
ROM Sequential Write | 18538 |
Data Security Score | 45989 |
Data Processing Score | 28633 |
Image Processing Score | 7395 |
User Experience Score | 13632 |
AnTuTu HTML 5 Testとストレージテスト
AnTuTuベンチマーク(補足) | 数値 |
---|---|
AnTuTu HTML 5 Test | 55516 |
Sequential Read | 22685 |
Speed | 1482.7MB/s |
Sequential Write | 18227 |
Speed | 1191.3MB/s |
Random Access | 7644 |
Read Speed | 189.7MB/s |
Write Speed | 50.1MB/s |
Geekbench 5
Geekbench 5による「CPU Benchmark」と「Compute Benchmark」の結果です。
Geekbench 5 | 数値 |
---|---|
Single-Core Score | 1605 |
Multi-Core Score | 4277 |
Metal Score | 9225 |
3DMark Sling Shot Benchmark
3DMarkによる「Sling Shot Extreme」と「API Overhead feature test」の結果です。
3DMark Sling Shot Benchmark | 数値 |
---|---|
Sling Shot Extreme | 5556 |
Graphics test 1 | 43.71fps |
Graphics test 2 | 22.83fps |
Physics section 1 | 29.59fps |
Physics section 2 | 36.29fps |
Physics section 3 | 20.69fps |
Graphics score | 6898 |
Physics score | 3304 |
OpenGL ES 3.0 | 482152 |
Metal | 1915013 |
iOSのAnTuTuベンチマークスコアまとめ
ちなみに「iOSのAnTuTuベンチマークスコアまとめ」は、別記事で詳しく解説しています。
-
【iPhone】Antutuベンチマークのスコアまとめ(Ver.8)【iPad】
スマートフォンやタブレットの性能を測るベンチマークとして、最も使われているAnTuTu Benchmark。
今回の記事ではこの「AnTuTu Benchmark」のスコアを利用し、iOS搭載のiPhoneやiPadの性能を比較します。続きを見る
スマホ料金最適化 ⇒ 月額290円でドコモ回線