ATAに代わり長い間高速なインターフェイスとして親しまれてきたSATAと、昨今台頭を表しているM.2。
今回の記事ではこの2つの接続方式についてメリットやデメリットをまとめ、適する環境を比較します。
SATA SSD
現在主流となっている、最大転送速度6Gb/sのインターフェイス「SATA」を利用したSSDのこと。
SATAは全てのマザーボードにまず搭載されていますから、導入するPCを選ばないことがメリットです。
また基盤が筐体に守られており、側面や底面のネジを利用することでケースに固定も可能。
さらに容量単価も安く、SSDを初めて導入するならオススメしたい規格だと言えます。
SATA SSDの利点と欠点
- 汎用性が高く、マザーボードをまず選ばない
- 基板が筐体に守られているため、取り回しが容易である
- 容量当たりの単価が安く、初心者でも導入しやすい
- M.2 SSDに比べて最大転送速度で劣る
- マザーボードとの接続に、2つのケーブルを利用する必要がある
- 筐体を割らないと、どこのチップを採用しているかわからない
M.2 SSD
最近採用PCが増加している、最大転送速度32Gb/sのインターフェイス「M.2」を利用したSSDのこと。
細長いスティック状の形状となっており、一部のマザーボードに直接取り付ける構造となっています。
SATA SSDに比べて高速なことから、ランダムアクセスの多いシステムドライブに高い効果を発揮。
その一方で発熱しやすいため、組み込み時にはケース内のエアフローに注意する必要があります。
また一定の温度を超えると、製品を守るために「サーマルスロットリング」が機能する設計。
この機能は温度上昇を抑制する目的で転送速度を下げるため、ヒートシンクの導入が望まれます。
ちなみにM.2 SSDにはインターフェイスが「SATA接続」のものと「PCIe接続」の2種類があり、
さらにPCIe接続には「AHCI対応」と「NVMe対応」があり、後者に向かうほどより高速です。
SHPM2280P2H/240G レビュー M.2 SSDの選び方
M.2 SSDの利点と欠点
- SATA SSDに比べて著しく高速で、システムドライブに向く(PCIe接続の場合)
- 配線が必要ないため、ケース内をシンプルにまとめられる
- チップがむき出しのため、偽装に気づきやすい
- 一部のマザーボードには、M.2スロットが搭載されていないことがある
- 基板がむき出しのため、取扱いに注意する必要がある
- SATA SSDに比べ、容量単価で劣る
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