EpicGear DeFiant キー交換対応のキーボード レビュー

2016年10月1日

これまでの常識を覆す斬新な機構を搭載した、ゲーミングキーボードのEpicGear DeFiant。
今回の記事ではキースイッチをユーザー好みに交換可能な、この商品をレビューします。

参考動画

ポイント

EpicGear DeFiantの特長

軸交換可能
キースイッチを自由に交換可能な、斬新な機構「EG MMS」を備えます。
アンチゴースト
アンチゴースト機能や、10キーロールオーバーに対応しています。
プログラム対応
専用ソフトウェアにより、プログラムを各キーへ割り当てできます。

商品説明

今回の商品は、EpicGear様から提供頂いたものです。

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初回限定の交換用スイッチが付属しています。

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パッケージ本体です。

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パッケージの背面右側には、商品の仕様が各言語でまとめられています。

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パッケージの背面左側には、商品の特長が掲載されています。

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商品内容はキーボード本体に加え、

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取扱説明書、ステッカー、キー引き抜き工具の4点です。

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キー引き抜き工具は、両端で構造に若干違いがあります。

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キートップとキースイッチの変更方法です。
キートップには引き抜き工具のC側を、キースイッチにはS側を使用します。

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引き抜き部分の根元に、小さくCやSの記載があります。

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日本語108キーのフルキーボードです。

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キートップには変わったフォントを採用しており、ひらがな表記もあります。

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スペースキーはゲーム向けのためか、幅が広い設計です。

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キーボードの右上部には、大きくメーカーロゴが存在します。

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もちろんテンキーも、キースイッチの交換に対応しています。

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パソコンと接続するケーブルは、中央上部に存在しています。

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バックライトを点灯させたところです。

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バックライトはホワイトのみに対応しており、明るさは3段階で切り替え可能。
さらに点灯方法も多彩になっており、Fnキーとの組み合わせで選択します。

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キーボードの背面です。

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メッシュケーブルで絡みにくく、ノイズを低減するフェライトコアも備えています。

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背面上部にはスタンドを搭載しています。

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初回限定で付属している、交換用のスイッチセットです。(予価:税込2,800円)

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透明なプラスチックケースが付属しているため、内部でバラけることはありません。

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3色×8個で24個のキーがセットになっており、キー引き抜き工具も同梱されています。

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オレンジ軸のキースイッチです。

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背面には接点が剥き出しで存在します。

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画像右側上部の透明な部分は、バックライトを透過させるレンズです。

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それでは、実際にキーの交換を行っていきましょう。

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まずはキー引き抜き工具のC側を使い、キートップを外します。

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続いてキー引き抜き工具のS側を使い、キースイッチを引き抜きます。

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キースイッチの接点です。

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グレー軸とオレンジ軸をはめ込んでみました。

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今回のキーボードであるEpicGear DeFiantの重量は、ケーブルを除いて約934gでした。

キーの種類

EG Purple

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クリック音のあるタクタイルタイプのスイッチで、色は紫。

標準採用された理由は、約1年に渡るツクモ店頭のテストで1番の人気を誇ったため。
某社のキースイッチで例えるなら青軸にあたり、小気味の良いタイプ音を奏でます。

しかし青軸に比べると音が穏やかで「騒音の原因になりにくいのでは」と感じました。

EG Orange

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クリック感のあるタクタイルタイプのスイッチで、色は橙。

EG Purpleに比べてスイッチ感は抑えられており、人気はEG Purpleに次ぐ2番目。
某社のキースイッチで例えるなら茶軸にあたり、スイッチの感触が大人しめです。

「スイッチ感は必要だが、EG Purpleでは五月蠅い」という方に向くことでしょう。

EG Grey

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キーストロークに比例して反発力が強くなるリニアタイプのスイッチで、色は灰。

実施テストでは3番目の人気ではあったものの、EG Orangeとの人気差は軽微。
某社のキースイッチで例えるなら赤軸にあたり、反発を利用したタイピングが行えます。

「スイッチ感は不要だ」という、私のようなプレイヤーが好みそうな感触です。

キー交換時の注意点

キースイッチ交換時に注意する点は、大きめのキートップを持つキーの場合です。
例えばスペースキーであれば、キースイッチ1個を両端の金具で支えている状態です。

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そのため他のキーと同じように勢い良く引き抜くと、最悪の場合故障する可能性も。
少しでも幅広なキーは、新調に力を掛けるようにしましょう。

またこのような構造を持つキートップが外れた時は、まず金具にキートップを接続。
それから被せるようにキーへ乗せると、問題なく交換を完了できます。

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ちなみにスペースキーのほか、このようなShiftも同じように金具で保持されています。
このようにシフトキー下部のキートップを抜かないと、交換しにくいキーもあります。

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ソフトウェア

公式のGUI SOFTWARE & DRIVERから、DeFiant GUIをダウンロードします。
インストールすると、英語で起動します。

defiant-gui-menu

画面上部のLanguageから日本語を選択すると、日本語で表示されます。

defiant-gui-menu-japanese

キーマネジメント

各キーの機能割り当てを設定するページです。
マルチメディアキーを選択した場合は、この中から機能を選択します。

不要なキーが存在する場合は、キーの無効化も選択できます。

defiant-gui-key-management

マクロ

マクロを設定するページです。

defiant-gui-macro

サポート

ソフトやファームウェアのバージョンを確認するページです。

defiant-gui-support

まとめ

これまでに前例のない、キースイッチの交換に対応したメカニカルキーボードです。
別売のキースイッチを用意することで、自分だけのカスタマイズが行える点が強みです。

またキー配列は日本語108キーとなっており、今後発売される専用アクセサリでの拡張に対応。
暗い場所で役立つバックライトは明るさだけでなく、点灯方法も変更することができます。

そのほかアンチゴースト機能や10キーロールオーバー、マクロ&キー割り当て機能を搭載。
公式でダウンロードできるソフト「DeFiant GUI」を導入すれば、自由に設定が行えます。

――標準的なメカニカルキーボードに、キースイッチ交換機能であるEG MMSを備えたこの商品。
ゲーム向けとして必要な部分は削られておらず、決してイロモノではありません。

しかし気になる点は、まずキースイッチの入れ替えが行いにくい点。
専用のキー引き抜き工具を確実に差しこみ、まっすぐ引き抜かないとなかなか抜けません。

キー引き抜き工具がせめて金属製であれば耐久性が望めるうえ、タワミも低減できそうなもの。
しかしプラスチック製ですから、使用しているうちに削れたり、折れる可能性が付きまといます。

とはいえコツさえ掴めば交換の手際も良くなるため、それほど大きな影響はないとも言える水準。
キースイッチの取り外しが難しい場合は「上下に揺らしながら引き抜く」と良いようです。

つぎにフルキーボードとしては重量が軽いことと、スタンドが少し貧弱であること。
キー操作が荒いプレイヤーの場合、ゲーム中にキーボードが動いてしまうかもしれません。

全体的な総評としては、やはりキースイッチが交換できるという機能が魅力的な印象。
キーの位置により荷重を変えている他社製品もありますが、キースイッチの交換はより柔軟です。

自身の好みでキーの感触を変更できるというキーボードは、2016年秋の時点において皆無
潜在的な需要のために製品化までこぎ着けたメーカーの姿勢を、私は大きく評価したいと思います。

 
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