対応プロバイダと対応ルーターを用意することで、IPv4/IPv6両方で恩恵を受けられるDS-Lite。
今回の記事ではDS-Lite対応ルーターとメーカーをまとめ、私が推奨するルーターを紹介します。
DS-Lite対応製品一覧
一部のルーターはアップデート対応のため、DS-Lite対応ファームウェアへの更新が必要です。
また表に記載している製品のほか、ソフトウェアルーターのIIJ SEILシリーズもDS-Liteが利用できます。
ちなみに私自身はZOOT NATIVEでのDS-Lite接続を検証するため、WN-AX1167GRを導入しました。
WN-AX1167GR 購入レビュー DS-Lite速度検証 v6プラス速度検証
BUFFALO | ELECOM | IO DATA | NEC | YAMAHA |
---|---|---|---|---|
WXR-1750DHP | WRC-1167GST2 | WN-AX1167GR | UNIVERGE IXシリーズ | NVR500 |
WXR-1750DHP2 | WRC-1750GSV | WN-AX1167GR/V6 | WG1200HP3 | NVR510 |
WXR-1751DHP2 | WN-AX1167GR2 | WG1900HP2 | RTX1200 | |
WXR-1900DHP | WN-AX2033GR | WG2600HP3 | RTX1210 | |
WXR-1900DHP2 | WN-AX2033GR2 | |||
WXR-1900DHP3 | ||||
WXR-1901DHP3 | ||||
WXR-2533DHP | ||||
WXR-2533DHP2 | ||||
WTR-M2133HP |
DS-Lite対応おすすめルーター
WXR-1900DHP3の特長
一般家庭向けのDS-Lite対応ルーターから1つを選択するとすれば、私はWXR-1900DHP3を推します。
その理由としては、第1に1300Mbps+600Mbpsという充分な速度を備えていること。
第2にビームフォーミングだけでなく、対応機種が幅広いビームフォーミングEXに対応していること。
第3にBUFFALOのDS-Lite対応ルーターの中で唯一、干渉波自動回避機能を搭載していることです。
また他社では少ない外付け型アンテナのため、アンテナの向きを変えることで電波の調整も可能。
Wi-Fi機器の同時接続により発生する電波の混雑には、バンドステアリング機能が役立ちます。
一方WXR-2533DHP2が勝る点は、アンテナが4本のため1733Mbps+800Mbpsに対応していること。
さらに最大3台の同時処理が可能なMU-MIMOや、初期設定が簡単なQRsetupに対応していることです。
WXR-1900DHP3とWXR-2533DHP2の購入対象を分けるとすれば、MU-MIMO端末を所持しているか。
MU-MIMOは同時接続に強い機能ですが、子機側もMU-MIMOに対応していなければ意味がありません。
その点WXR-1900DHP3であれば、前述の通り子機の対象を選びにくいことが大きな利点。
逆にMU-MIMO端末がなく無線で接続する端末も少ないのであれば、WXR-1750DHP2がオススメです。
AirStaionシリーズ比較表
WXR-190XDHP3シリーズは全4製品、WXR-175XDHP2シリーズは全3製品あります。
WXR-190XDHP3:WXR-1900DHP / WXR-1900DHP2 / WXR-1900DHP3 / WXR-1901DHP3
WXR-175XDHP2:WXR-1750DHP / WXR-1750DHP2 / WXR-1751DHP2
WXR-2533DHP2 | WXR-190XDHP3 | WXR-175XDHP2 | |
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筐体カラー | ブラック | ホワイト | ブラック |
5GHz速度 | 1733Mbps | 1300Mbps | |
2.4GHz速度 | 800Mbps | 600Mbps | 450Mbps |
ストリーム数 | 11ac 4×4 | 11ac 3×3 | |
有線LAN速度 | 全ポート Giga | ||
CPU | デュアルコア 1.4GHz | デュアルコア 1.0GHz | デュアルコア 800MHz |
MU-MIMO | 対応 | × | |
ビームフォーミング | 対応 | ||
ビームフォーミングEX | × | 対応 | |
バンドステアリング | × | 対応 | |
干渉波自動回避機能 | × | 対応 | × |
アドバンスドQoS | 対応 | 対応(4Kモード) | 対応 |
無線中継機能 | 対応 | ||
ペアレンタルコントロール | × | i-フィルター体験版 | × |
無線引っ越し機能 | 対応 | ||
Qrsetup | 対応 | × | |
AOSS 2 | × | 対応 | |
AOSS / WPS | 対応 | ||
Wi-Fiリモコン | 対応 | ||
USB共有機能 | 対応 | ||
マルチセキュリティ | 対応 | ||
ゲストポート | 対応 | ||
リモートアクセス | 対応 |
初心者向け製品
BUFFALO
個人向けの無線ルーターを販売しているメーカーとして、知名度の高いBUFFALO。
DS-Lite対応製品の選択肢が最も多く、ホームゲートウェイの有無に関わらず設定が可能です。
ちなみにWXR-1750DHP2とWXR-1751DHP2や、WXR-1900DHP3とWXR-1901DHP3など、
末尾が1となっている製品は販売ルートが違うようで、ハードウェア面での相違はないとのことです。
BUFFALO 公式サイト WXR-1900DHP 設定ガイド
ELECOM
様々なサプライや、ネットワーク機器を取り扱うメーカーとして知られるELECOM。
他社に比べて遅れながらも2018年6月中旬より、ついにDS-Lite対応ルーターが発売されました。
ELECOM 公式サイト WRC-1750GSV 設定ガイド
Huawei
スマートフォン市場で覇権を握りつつあり、地味にルーターも販売しているHuawei。
DS-Liteに対応しているものの、ホームゲートウェイが無い場合はIPv6アドレスの手動設定が必要です。
IO DATA
豊富なジャンルの周辺機器を扱いながら、ネットワーク製品の販売も再開したIO DATA。
WN-AX1167GRとWN-AX1167GR/V6の違いは、開梱直後の状態でIPv6に対応できるか否か。
WN-AX1167GRを使用している場合、IPv6対応ファームウェアへの更新が必要となります。
IO DATA 公式サイト WN-AX1167GR 設定ガイド 購入レビュー
上級者向け製品
Cisco
企業向けのネットワーク製品を扱うメーカーとして、高い実績と評判を持つCisco。
柔軟な設定が可能な反面敷居の高いCUIを利用するため、GUIに慣れたユーザーは注意しましょう。
IIJ
インストール先となるハードウェアの選定次第で、様々な運用が可能なIIJのSEILシリーズ。
ただし今回紹介する中で、導入からDS-Liteに対応させるまでの手間が最も必要となりそうです。
NEC
個人向けのネットワーク製品から、企業向けのネットワーク製品までを手がけるNEC。
Ciscoの製品と同様にCUIで設定するUNIVERGE IXシリーズであれば、DS-Liteに対応しています。
さらに2018年6月7日より、個人向けとして「Aterm WG1200HP3」がDS-Liteの対応を開始しました。
NEC 公式サイト UNIVERGE IXシリーズ 設定ガイド
YAMAHA
楽器やオーディオ製品だけでなく、高い安定性と信頼性を備えたネットワーク製品を取り扱うYAMAHA。
比較的新しいNVR510とRTX1210では、ブラウザを利用して設定が行えるWeb GUIに対応。
ただし現次点でWeb GUIによるDS-Liteの設定が行えないため、CUIによる設定が欠かせません。