DS-Liteと同様のIPv4 over IPv6サービスとして提供されている、v6プラス。
今回の記事ではBIGLOBE版のv6プラスにあたる、IPv6オプションの加入結果を解説します。
IPv6オプションとは?
プロバイダのBIGLOBEで提供されている、IPv6 IPoE通信サービスのこと。
対応機器を用意することで従来のIPv4通信も高速化され、全体的な快適性の向上が期待できます。
BIGLOBE利用者であれば追加費用が必要ないため、個人的にはぜひ利用してもらいたいところ。
ただし対象コースや対象回線、およびいくつかの注意事項があるため事前に確認しておきましょう。
v6プラスの効果検証
BIGLOBEへの加入から約1週間、従来の接続方式との比較画像を回収してきました。
左がOCN(IPv4 PPPoE)での接続速度で、右がBIGLOBE(v6プラス)での接続速度です。
どちらの速度も同じPCかつ同じLANポートで計測しており、測定時間の差も少なくしています。
速度比較表
速度の差は、最大で135.15Mbps。
速度の比は、最大で21747%となりました。
計測日 | 計測時間 | IPv4 PPPoE | v6プラス | 速度差 | 速度比 |
---|---|---|---|---|---|
1月24日 | 19時 | 79.76Mbps | 87.54Mbps | 7.78Mbps | 110% |
1月24日 | 20時 | 0.62Mbps | 135.77Mbps | 135.15Mbps | 21747% |
1月24日 | 22時 | 0.48Mbps | 88.45Mbps | 87.97Mbps | 18238% |
1月26日 | 21時 | 2.28Mbps | 92.54Mbps | 90.26Mbps | 4059% |
1月27日 | 22時 | 50.34Mbps | 82.87Mbps | 32.53Mbps | 165% |
1月28日 | 23時 | 2.99Mbps | 89.75Mbps | 86.76Mbps | 3002% |
1月29日 | 22時 | 14.52Mbps | 87.75Mbps | 73.23Mbps | 604% |
1月29日 | 23時 | 7.37Mbps | 87.20Mbps | 79.83Mbps | 1183% |
1月31日 | 20時 | 1.14Mbps | 88.50Mbps | 87.36Mbps | 7763% |
2月2日 | 20時 | 50.39Mbps | 96.70Mbps | 46.31Mbps | 192% |
2月2日 | 22時 | 38.82Mbps | 88.65Mbps | 49.83Mbps | 228% |
2月4日 | 22時 | 5.37Mbps | 88.09Mbps | 82.72Mbps | 1640% |
速度測定結果
1回目~3回目
4回目~6回目
7回目~9回目
10回目~12回目
v6プラスとDS-Liteの違い
数ヶ月に渡りどちらのプロバイダとも契約し、実際の速度を計測した私。
その結果から簡単な違いをまとめると、下記の通りです。
速度重視:DS-Lite
コスト重視:v6プラス
DS-Liteでは実測100Mbpsを越えることが何度かありましたが、v6プラスは1度だけ。
しかしv6プラスはプロバイダ料金が安く、対応機器の購入が不要な場合があることがメリットです。
――そう考えると、人に勧めやすいのは後者のv6プラスだと言えるでしょう。
しかもv6プラスなら指定のポートしか使えないとはいえ、ポートを開放することも可能。
一部のゲームサーバを立てる場合、ポートを開放できないと外部からの接続ができないのです。
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