携帯電話と同じく生活に欠かせないライフラインのひとつとなっている、各種インターネットサービス。
今回の記事ではこのインターネットに関して、転用・再転用・アナログ戻しなどの契約について解説します。
インターネット提供業者まとめ
インターネット提供業者まとめ
- 現在の主流は光回線であり、最も大きなシェアはNTT系が握っている
- フレッツ光と呼称するのは、NTT東西が提供する光回線サービスのみである
- ドコモ光やソフトバンク光などはNTTの回線を借りており、コラボ光と呼ばれる
- 光回線の提供業者は大きく分けて、NTT系、au系、電力系、ケーブルTVの4つがある
- 転用はフレッツ光から、コラボ光へ契約変更を行うことのみを指す
- コラボ光やフレッツ光間で契約変更を行う場合は、事業者変更となる
- それぞれの光提供業者間で契約変更を行う場合は、全て乗り換えとなる
通常新規・完全新規・丸新規
インターネット未契約の環境から、新規にインターネットを契約することです。
契約形態の中では「2番目」に特典が大きく、ポイントやキャッシュバックの還元額に優れています。
ただし無線を利用するモバイルルータやホームルータであれば「即日開通」できるものの、現在提供されている契約可能なネット環境の中で最も速度と安定性に優れる光回線の場合は、工事まで通常2週間程度の納期が必要となります。
引継新規・プラン変更・コース変更
インターネット回線およびプロバイダ契約のある環境から、新しい回線に切り替えることです。
ほとんどの場合下位のADSLやモバイル環境から、上位の光回線へ契約変更することを表します。
この契約形態を選ぶ利点としては、契約中のプロバイダで利用しているメールアドレスや利用期間に応じて貯まったポイントなどを、そのまま流用できることです。
転用
2015年2月1日より運用が開始された「NTT東西のフレッツ光提携業者」で利用できるサービスのことです。
工事不要でフレッツ光からコラボ光へ契約を変更することができ、一部の業者では携帯のプランに応じた割引も受けられます。
ちなみに運用当初はひかり電話の引き継ぎが行えず、コラボ光とNTT東西の二箇所から料金が請求されることもありました。
しかし現在は引き継ぎが可能となっており、光回線とひかり電話の料金をコラボ光へ一括で支払うことができます。
再転用・事業者変更
2019年7月1日より運用が開始された、転用済みの光契約をもう一度転用で切り替えるサービスのことです。
これまで転用可能な回数は一度に限定されており、業者を変更したい場合は新たな契約と旧契約の解約が必要でした。
事業者変更運用前でも光回線のみの契約であれば話は簡単なのですが、ひかり電話を使用している場合は電話番号の移行手続きに「アナログ戻し」が必要となるため、切り替え手続きと費用の面で契約変更することは困難を極めていました。
しかし現在はこれまでの転用と同じ手続きで簡単に業者の変更が行えることから、ぜひ積極的に利用すべき方法だと言えます。
ちなみに事業者変更を携帯電話で例えると、番号を引き継ぐ「ナンバーポータビリティ」に相当。
つまり現時点におけるインターネットの契約形態の中で、最も特典が大きくなっています。
今後携帯のように政府の規制が入るまでは、新規契約以上のポイント付与やキャッシュバックが受けられるでしょう。
アナログ戻し
再転用(事業者変更)の運用開始まで不可欠となっていた、電話番号の維持に必要な手続きのことです。
転用は気軽に業者を変更できる反面、ひかり電話付きで契約を行うと別の業者に移行しにくい弊害が生まれていました。
その弊害とは、通常の手続きではこれまで利用していた電話番号が使えなくなることです。
そこで必要となるのがこのアナログ戻しであり、一度ひかり電話をNTT東西の加入電話に戻すことで光の回線契約と分離させ、新規契約する光回線の契約に加入電話からの移行で結びつけるという手法により、電話番号を維持することができます。
とはいえ再転用(事業者変更)の運用開始以後は、アナログ戻し不要で電話番号の維持が可能に。
ただし一部のサービスを利用する場合は依然アナログ戻しを必要とすることから、事業者変更先への確認は怠らないようにして下さい。
ひかり電話
従来のアナログ回線ではなく、インターネット用に導入した光回線で固定電話の通信を担う契約のことです。
ひかり電話ではアナログ回線とほぼ同等の通話品質が維持できることに加え、これまで使用していた電話番号を基本的に引き続き利用可能。
また通常の業者では番号通知も本来の電話番号で行われるため、一部業者のIP電話のように相手先に「050」で通知されることもありません。
ひかり電話の利点は基本料金に加え通話料金が下がり、毎月の通信費を抑制できること。
ひかり電話の欠点は移行や電話の休止に費用がかかることと、一部サービスが利用できなくなることです。
とくに「停電時の利用」「ドアホンとの併用」「セキュリティ連携」などを検討している場合、必ず事前確認を行いましょう。
※電話番号の移行はNTT東西で取得したものに限り対応可能。他社で取得した電話番号は移行できない
また引っ越しを伴う場合は、電話番号を管理する局舎が変わるため移行できない可能性もある
乗換新規
前述の転用や事業者変更に対応していない、インターネット業者間の乗り換え契約のことです。
主にはNTT東西のフレッツ光から電力光、もしくはauひかりからケーブルTVなどの切り替えを指します。
双方に事業提携が存在しないため、光回線の場合は乗り換え工事後に旧契約の解約が必要です。
そのため解約するまで、一時的に旧契約と新契約で2つの光回線が同時に宅内に存在することとなります。
無線LAN機能
宅内に設置するHGW(ホームゲートウェイ)に無線機能を持たせる、NTT西日本で利用可能なオプションサービスのことです。
利用には「ひかり電話」の加入が必要であり、ひかり電話未加入の場合はまず契約することができません。
(ただしNTT西日本ではHGWをレンタルできる低価格プランを提供しており、これとの組み合わせは可能)
ちなみにHGWの型番末尾が「600」となっている最新の機器では、ついに待望の「最大1733Mbps」に対応。
無線ルータを別途用意する必要がない手軽さも相まって、月額100円なら悪くない選択肢だと言えます。
※NTT東日本にも同様のサービスは存在しますが、詳細不明のため解説を割愛します
ちなみに「PR-500KIの無線(Wi-Fi)設定方法」は、別記事で詳しく解説しています。
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PR-500KIの無線(Wi-Fi)設定方法と各SSIDの仕様
2014年春期より提供されている、NTT東西の第5世代ホームゲートウェイであるPR-500KI。
今回の記事ではその無線(Wi-Fi)設定方法と、3つ存在する各SSIDの違いを解説します。続きを見る
一部の代理店やブロガーの狙い
電話勧誘や訪問販売などの代理店が狙っているのは「提携している業者への契約変更」です。
契約後に回線の切り替えが済むことで、初めて業者から報酬をもらえる流れが一般的です。
(切り替え完了までにキャンセルされたり、切り替え後にクレームが起こると彼らの報酬に影響する)
そのため一部の代理店や広告を踏ませるだけのブロガーの話を鵜呑みにすると、逆に損になる場合も……
相手がこちらの環境や毎月の料金を知るはずもないのに「今より安くなります!」「間違いなくお得になります!」「そのままだと損をしますよ!」という単語を使ったら、まず警戒することをオススメします。
――仮にあなたが営業だとして、相手しか得しない情報をわざわざ時間を掛けて教えるでしょうか。
報酬の流れ
キャッシュバックに関する裏話
ちなみに「キャッシュバックに関する裏話」は、別記事で詳しく解説しています。
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今回の記事では忖度なし・裏話ありで、スマホ環境ごとの加入すべき業者と回避すべき業者を解説します。続きを見る
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