2018年6月からやっとNECより発売されることとなった、IPv6 IPoE対応のAtermシリーズ。
今回の記事では今後「IPv6 High Speed」にも対応するという、3種類のルータを解説します。
v6プラス対応ルーターまとめ DS-Lite対応ルーターまとめ
IPv6 IPoEとは?
現在普及が進みつつある、高速転送に対応したインターネットプロトコルのひとつ。
一般的なIPv4 PPPoEとは違い回線網終端装置を経由しないため、夜間でも速度が安定します。
Gaming+速度検証 BIGLOBE速度検証 ZOOT NATIVE速度検証
その速度上昇効果は、このサイトでも3つのプロバイダで検証済み。
一部適さない環境もあるとはいえ、v6プラスもしくはDS-Liteを導入しないのは損だと言えます。
これまで限られた条件でしか、NECのIPv6 IPoE対応ルータを利用することができませんでした。
しかし今回Atermシリーズから発売となったことで、IPv6 IPoE対応製品の選択肢が増えたのです。
IPv6 High Speedとは?
通常のIPv6通信と比べて大幅にスピードアップするという、NEC独自技術のブースト機能のこと。
この機能により、コンテンツの読み込みや大容量データのダウンロードが快適に行えるそうです。
ちなみにこの「IPv6 High Speed」には、2018年10月のバージョンアップで対応する予定です。
モデル一覧
WG2600HP3
WG1900HP2
WG1200HP3
機能比較表
2018年6月以降に発売が予定されている、IPv6 IPoEに対応した3種類の「Atermシリーズ」です。
比較表は主要な機能のみに絞っているため、詳細は公式ページを確認して下さい。
項目 | WG2600HP3 | WG1900HP2 | WG1200HP3 |
---|---|---|---|
アンテナ数 | 4×4 | 3×4 | 2×2 |
伝送速度(5GHz) | 1733Mbps | 1300Mbps | 867Mbps |
伝送速度(2GHz) | 800Mbps | 600Mbps | 300Mbps |
実効値(UDP) | 約1430Mbps | 約842Mbps | 約612Mbps |
WAN(1000Mbps) | 1ポート | ||
LAN(1000Mbps) | 4ポート | 3ポート | |
USBポート | × | ||
MU-MIMO | ○ | × | ○ |
ビームフォーミング | ○ | ||
バンドステアリング | ○ | ||
オートチャネルセレクト | ○ | ||
TVモード | ○ | ||
中継機能 | ○ |
機能解説
MU-MIMO
通信速度を落とすことなく、複数の端末と同時通信が可能な機能です。
ただし受信する端末側も、MUーMIMOに対応している必要があります。
ビームフォーミング
ビームフォーミング対応端末に向けて、集中的に電波を送信する機能です。
この機能によってさらに通信が繋がりやすくなるうえ、実行速度も向上します。
バンドステアリング
混雑していない周波数帯を自動選択し、接続端末ごとに自動で振り分ける機能です。
電波に影響しやすい家電製品が存在したり、接続端末の数が多い場合に役立ちます。
オートチャネルセレクト
周囲の利用状況をサーチし、電波状況の良いチャネルへ自動で切り替える機能です。
電波がクリアなチャネルを選択するため、無線LANの高速性をより有効に活かせます。
TVモード
無線接続しているパソコンやテレビで、安定した映像を視聴可能にする機能です。
同じ周波数帯で他の通信を行っていても、ストリーミング映像が途切れにくくなります。
中継機能
親機だけではなく、電波範囲を広げる中継機として利用可能な機能です。
中継機能の中には子機モードや、デュアルバンド/TVモード中継機能などがあります。
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