【The Forest】赤い男の正体とは?

2018年5月24日

ゲームのオープニングで主人公の息子を攫い、飛行機から消えていく謎の赤い男。
今回の記事ではこの赤い男の正体について、2つの可能性について掘り下げてみます。

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赤い男とは?

The Forestの開始直後に、主人公の「エリック」が遭遇する謎の人物です。
この人物は負傷して動けないエリック前で、息子の「ティミー」を担ぎ上げて飛行機を離れます。

エリックが目を覚ましたときには赤い男もティミーもおらず、CAの死体だけが残っていました。

このオープニングでは下記の通りいくつかの謎がありますが、詳細は【考察まとめ】を確認して下さい。

オープニングの謎

  • 赤い男の襲撃時に、なぜ乗客は誰もいなかったのか?
  • エリックとティミーは、なぜ飛行機に取り残されていたのか?
  • 赤い男はティミーを攫った際、なぜエリックを生かしておいたのか?
  • CAは誰に殺害されたのか?

マシューについて

マシューとは、状況証拠から赤い男だと確実視されている「Sahara Therapeutics」の研究員です。
この研究所では、子供の延命治療計画である「Jarius Project」が行なわれていました。

ある日マシューは、死亡した自身の娘「メーガン」を蘇生する方法を探す中で、
アーティファクトに「生きた子供」を入れ込み、メーガンを蘇生できることを発見しました。

――つまりその「生贄」に選ばれたのが、エリックの息子であるティミーだったのです。

マシューはもうひとつのアーティファクトで、島の付近を通過する飛行機を墜落させ、
自身に赤いペイントを施したのち、ティミーを攫うために飛行機内部に到着します。

これが「The Forest」のオープニングの場面です。

マシュー説

・メーガンの父親はマシューである
・メーガンを蘇生したのはマシューだろう
・赤い男が倒れていた付近には「Daddy's Dead」というメッセージがあった

以上のことから「赤い男=マシュー」だと囁かれていますが、果たしてそうでしょうか?
問題は研究所へ到達するには必ず泳ぐ必要があり、泳ぐと「ペンキが落ちる」という点にあります。

これは島内に存在するペンキや、倒れたマシュー付近のペンキを利用しても同じ特性だと確認済み。
マシューが「水に溶けないペンキ」を隠し持っていなければ、ペンキは泳ぐと必ず落ちるのです。

つまりティミーを攫ったのがマシューだとすれば、マシューはメーガンを蘇生する前に、
なんとわざわざペンキを塗り直し、ティミーをアーティファクトに入れたということになります。

なぜなら研修所に行く方法として「潜水以外の方法がない」のですから。
しかもティミーには、赤いペンキが全く付着していませんでした。

マシューは溶けつつあるペンキを、ティミーの衣服に一切付けないように泳いで研究所に運び、
塗り直したペンキが完全に乾くまで、メーガンの蘇生を試すことなく待機していたと言うことです。

――普通の父親であれば、死亡した娘の蘇生を何よりも優先するはず。
死後時間が経ってしまっては、アーティファクトの力を利用しても間に合わない可能性すらあります。

他人の子供を犠牲にしてまで娘を救おうとする人物は、やはりどこかズレてしまっているのでしょう。

ちなみにもうひとつ気になるのは「ティミーの呼吸をどうしたのか?」という点です。
主人公やマシューはリブリーザーを使って、水中を泳ぐことは容易だと言えます。

しかし意識をなくしているティミーにとっては、そう簡単ではありません。
考えられる可能性は下記のとおりですが、この中に該当するものがあるのでしょうか?

溶けるペンキと呼吸の謎

  • マシューはとても器用で、ティミーへのリブリーザー装着に手間取ることがなかった
  • マシューはとても面倒くさがりで、リブリーザーを装着させずに人工呼吸でなんとかした
  • 研究所到達までにティミーは目を覚ましており、自分でリブリーザーを装着することができた
  • 研究所には泳がなくとも到達できる、秘密の抜け道があった

別の研究員説

前述の通り「赤い男=マシュー説」は、不可解な点が多いことが解説できたと思います。
それでは「赤い男=別の研究員説」について、まとめていきましょう。
(ここからは「別の研究員」という単語がたびたび出てくるため、暫定的にベッツと呼称します

この説であれば「赤い男は誰かに協力して赤いペンキを塗ってもらうこと」ができます。
オープニングの場面を明度最大で確認しても、背中に人間の肌らしい反射は見えません。

赤い男は背中まで完全にペンキが付いていました。
これは1人ではなかなか難しいものです。

しかもこの説なら、研究所に到着したティミーを急いでアーティファクトに入れることができます。
なぜなら赤い男(ベッツ)は、マシューに拉致してきたティミーを引き渡すだけで良いからです。

マシュー説であれば、研究所到着時にペンキが溶けているのでティミーに触れることができません。
ティミーを綺麗な状態で収めるには、ティミーを拭き、ペンキを塗り直して、乾いた後なら可能です。

しかしここでひとつの疑念が生まれます。
アーティファクト付近で倒れた赤い男の中身は「マシューとベッツどちらか」ということです。

マシューであれば、あらかじめ赤い男に扮しておけば説明がつきます。
理由は想定できませんが「待機中に拉致の罪を被るつもりになった」というのはどうでしょうか。

逆にベッツであれば「なぜペンキを塗り直したか」という疑問が湧いてしまいます。

加えて「メーガンがクレヨンで赤い男を殺害した動機」も明らかにされていません。
目覚めた直後に不気味な男が近づいてきたのであれば、刺し殺してしまったも不思議ではないでしょう。

「成人男性をクレヨンで刺し殺す力はどこから?」と問われたら、
「アーティファクトの力でリミッターが一時的に外れた」ということにしておけば、回避できそうです。

そのほか想定できる理由があるとすれば「メーガンは墜落事故の真相を知っており、
自身を蘇生するためティミーを犠牲にした、マシューを断罪した」ということも考えられます。

とはいえこの理由であれば「最終局面で暢気に飛行機で遊んでいること」の説明がつきません。

そのため「赤い男(マシュー)を刺し殺したのはベッツ」という説も考えてみましたが、
「メーガンが目覚めるまで」という時間制限もあるうえ、自殺するには椅子の高度が足りません。

首を吊っている研究員の身長:156px@540p
立てた椅子から研究員の足までの高さ:38px@540p(身長の24.36%)
研究員の足下で倒れた椅子の高さ:48px@540p

研究員の身長が190cmの場合:ジャンプ力46.28cm
研究員の身長が185cmの場合:ジャンプ力45.07cm
研究員の身長が180cmの場合:ジャンプ力43.85cm
研究員の身長が175cmの場合:ジャンプ力42.63cm

果たしてローラーの付いた不安定な椅子の上から、ロープまでジャンプできるでしょうか?

赤い男(マシュー)を刺し殺した研究員と、首を吊っている研究員が別という可能性もあります。
しかし事前にペンキを塗っておかねばならず、塗っても研究所を出る際に水で溶けるため詰みます。

――The Forestは考えれば考えるほど、謎ばかりが生まれるゲームだと言えるでしょう。

推論

赤い男はマシューなのか?

  • ベッツはマシューに脅迫され、赤い男の姿でティミーの拉致に向かった
  • マシューは研究所の外でベッツにペンキを塗り、ひとりで研究所に帰った
  • ベッツはマシューがメーガンを蘇生している間に、赤いペンキを塗り直した
  • 赤い男(ベッツ)は、メーガンが目を覚ます間にマシューを殺害した
  • 赤い男(ベッツ)は、マシューの死体を自殺に見せかけるため研究所の一室に吊した
  • メーガンは蘇生から目覚め、マシューを殺害した赤い男(ベッツ)にクレヨンを刺した

考え得る選択肢

○状況から可能性のある人物
×状況から可能性として考えにくい人物
☆私が最も可能性が高いと考える人物

吊られた男は他殺のため、研究所の赤い男本人だったり、赤い男を殺害した犯人ではありません。

各場面の人物マシューベッツメーガン吊られた男
ティミーを誘拐した人×体格が違う
メーガンを蘇生した人×自分
吊られた男を殺した人☆マシューを殺した×持ち上げられない×自殺ではない
研究所内の赤い男×体格が違う×他殺
赤い男を刺した人×他殺
  • ペンキを背中まで塗るには、協力者の存在が必要
  • 赤い男の風貌のまま、研究所へ戻る方法は無い(水で溶ける)
  • 研究所で首を吊っていた死体は、他殺によるもの(椅子からの高度が高すぎる)
  • ティミーを触ったのは生身の人間か、ペンキが乾いた後の赤い男
  • メーガンはクレヨンで成人男性を刺し殺せるほどの力を持つ
  • 研究所内で塗ったペンキは、研究所から出るときに溶ける

共通の謎

研究所入り口に落ちていた絵は「誰が・いつ落したもの」なのでしょうか?

もしティミーが描いたものだとすれば「いつ描いたのか」という疑問点が生まれます。
さらに描いた時期だけではなく「どうして濡れていないのか」という要素も重要です。

仮に「ティミーが描いた」「濡れていない」という2つに着目すると、

・ティミーは研究所へ連れて行かれた後、落書きをする時間的な余裕があった
・ティミーはカードキーと落書きを持って研究所を出たのち、落書きを落とした
・マシューはティミーが研究所で描いた落書きを、わざわざ研究所入り口に落とした

逆に「ティミーが描いた」「濡れていないように見える」という2つに着目すると、

・ティミーは連れ去れている途中で目を覚まし、現在の状況を素早く絵にして残した
・ティミーが持っていた用紙とペンは耐水仕様で、水中でも問題なく描けた
・ティミーが持っていた用紙とペンは耐水仕様で、エリックが絵を取るまでに乾いた

最後に「メーガンが描いた」「濡れていない」という2つに着目すると、

・メーガンとティミーの絵心は同程度だった
・メーガンはカードキーと落書きを持って研究所を出られるほど、体調が良かった
・(メーガンは車椅子なので)マシューが何らかの事情で、研究所前に落書きを落とした

などが想定されますが、どの説もなかなか無理があります。

さらにこの絵について考えてみると、
「拉致されたティミーが、カードキーでアンロックした瞬間に描き上げて落とした」のでしょうか。

潜水中の絵であれば「これまでの体験を描いた絵を偶然持っていて、落とした」可能性がありますが、
下の絵のような状況に一般的な生活で遭遇するとは考えにくく、謎が謎を呼ぶ展開だと言えます。

その他

秘密の通路説

コメント頂いた「主人公が見つけられなかった研究所の入り口がある。もしくはあった」という説です。

この説を強める要素は「メーガンが車椅子」「研究所内には大型の設備が多数ある」などが考えられ、
「ペンキが水で溶ける」という問題を回避できるため「赤い男=マシュー説」が説明しやすいです。

考え直してみると、電磁パルスのコントロールパネル前のガラスから屋外が見通せましたし、
コントロールパネルへ向かう道にも、ガラス張りの通路がありました。

そのため山のどこかに「様々な物資を研究所へ運ぶ搬入口があった」という可能性は否定できません。
ゲーム中の季節は秋~冬なので、春~夏であれば雪による搬入への影響も少ないと考えられます。

――そもそも研究所にいた研究員全員が、わざわざ泳いで研究所を出入りするには無理があります。

「出入りする頻度が格段に少なかった」「研究所に閉じ込められていた」ということでなければ、
「研究所のどこかに秘密の入り口が存在した」と解釈したほうが、自然な流れだと言えるでしょう。

ただしこの説には重大な問題点があります。
それは「研究所までに落ちていた落書き」の説明を、どうするかという点です。

少なくとも潜水をする機会は、病弱なメーガンにとって存在しないはずですから、
潜水中の絵を描いた人物=ティミーだということは、ほぼ疑いようがありません。

ヘリコプター使用説

コメント頂いた「マシューはティミーの拉致にヘリコプターを使った」という説です。

この説を強める要素は「墜落事故後、犠牲に使う子供が移動する前に迅速に確保できる」や、
「原住民に襲われるリスクを限りなく下げられる」などの理由が考えられます。

しかし「ヘリコプターの存在を、墜落事故の生存者に察知される可能性」があり、
十分な戦闘能力を持った生存者に襲撃された場合、ヘリごと奪われることも考えられます。

さらに「墜落事故の周囲に着陸可能な場所があると、どうして予見できたのか」という疑問もあり、
ヘリコプターを起動させる前に、墜落事故現場とその周囲を確認した方法も知りたいところです。

とはいえ、拉致した少年を抱えて長距離移動するのは現実的ではないため、
「拉致にヘリコプターを使用した」「研究所は別ルートから入れる」という説は最も有力です。

推論

研究所の構造と時系列の謎

  • マシューはベッツにペンキを塗ってもらい、赤い男の姿でティミーの拉致に向かった
  • ティミーを拉致したマシューは、ゲーム中には出てこない秘密の通路で研究所へ戻った
  • 研究所に戻ったマシューは、ティミーを犠牲にしてメーガンの蘇生を始めた
  • メーガンが蘇生するまでの間に、マシューはベッツを殺害し自殺に見せかけるよう吊した
  • メーガンは蘇生から目覚め、何らかの理由で赤い男(マシュー)にクレヨンを刺した


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